人生の山中にて

なんかあったら、書く

2018年に出会ったおすすめ曲・アーティストTOP10

 

さぁ、今年もやって参りました。

 

 

年末恒例の2018年に出会った曲をつらつらと並べていく。コーナー。

 

 

3年目ですよ。続くと思わんかったよ。

 

今年も大好きな曲がたくさんできました。女性ボーカルバンド継続的に好きだし。エモからチルの流れに乗って、静かにゆらゆらする曲もたくさん聞きました。では、TOP10いってみよう!!曲順は、「ああー。もっと街に流れろーーーー!!」順です。

 

 

1. ズーカラデル/アニー

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 ダサい。クサい。だが、それがいい

 

youtubeは、2017年の10月に上がっているようですが。僕が聞いたのは、2018年でした。CDを即買いしました。2ndアルバム買わないと。。。アルバムとしては一番聞いていたと思うし、今もずっと聞いています。(曲のみならば、去年紹介したきのこ帝国のLAST DANCEを一番聞いたと思う。)

何がいいのか?と言われたら何がいいのか全く説明できないのですが。。。ダサかっこいい。「進めスカート〜」の歌詞もとても好きだし、ずっとループできる薄味な感じも大好きです。実は、ファーストアルバムの「誰も知らない」って曲が一番好きです。他にもPVが2つ上がっているので是非見てみてください!!

 

 

2.Rei/New Days

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ギター片手に、道場破り

 

曲が好きというのもあるのだけれども、Reiがめちゃくちゃ好きです。ライブもめちゃくちゃかっこいい。2017年ヨーロッパのライブ映像(

REI - "EUROCKÉENNES 2017" (full concert) - YouTube

)では、ドラムとギターだけでパフォーマンスしてて、ギター一本で戦っている感じがすごくかっこいい。他の映像からもギターが好きなんやなーって素人目でもわかる。女の子一人でバンドじゃないから、なんか可愛いマーケティングされがちだけど、このまま突っ切って欲しい。CDいっぱい出てるから買いたい。

 

3.Drop's/コール・ミー

 

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革ジャンで暑苦しく歌う、ガールズバンド

 

ハスキーな声と重めなギターにやられてしまいます。息が多い歌い方って言えば良いのか分からないけど、吐きすぎて息がきれそな苦しそうな歌い方。youtubeのコメントではミシェルガンエレファントっぽいらしいです。革ジャンきて歌う姿がめちゃかっこいい。

 

4.ネクライトーキー/こんがらがった!

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頭から離れないのだから仕方ない

 

サブカル系といってしまえばそうなのだけど、耳から離れなくなってしまった。このボーカルの声。ほんと癖になる。歌詞が、ネクラなのはキュウソとかの流れなのだろうか。知らんけど。

あと、ギターだけが明らかに浮いていてゴリゴリ。

 

5.赤い公園/消えない

 

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こんなところで、消えない。消さない。

 

 

声だけが高級と言われたボーカルが脱退した赤い公園。正直、ボーカルの印象が強すぎて、大丈夫なのだろうか?と思っていたのだけれど、新しいボーカルで帰ってきた。2万5千のyoutubeチャンネル登録数を捨てて(今も検索すると旧チャンネルが先にひっかかる)、新しいチャンネルを開設して一新した赤い公園。とにかく、めちゃくちゃいい曲。イントロのギターから、何からいい。しかも、詩がとんでもなくいい。それを新ボーカルが歌っている。泣いちゃう。ぜひ、歌詞を聞いて欲しい!

 

 

6.showmore/circus

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夜の高層ビルの間をゆっくり歩く。

 

rinse in shampooもいいけれどこっちの曲も好きです。ボーカルの声に癖があって、聴けない人は聴けないかも。ゆらゆらと特にあてもなく、歩いていたい曲。今年の曲は夜が好きになっていくのばっかだなー。きのこ帝国もそうだけど。

 

 

  

6.SIRUP/LOOP

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 ジャルジャル後藤オシャレすぎる。

 

ただただ、オシャレ。ずっとこの人が歌ってる中座ってゆらゆらしていたい。歌詞とPVもすごく合ってて「ずっと繰り返して、過ごしたい夏」で、うわぁぁってなる。他の曲のコメント欄のジャルジャル後藤路線変えすぎちゃう?ってのがすごい好き。

 

 

7.King Gnu/It's a small world

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裏でなるシャンシャンアコギが心地いい。

 

もうこの系統が去年から好きすぎるのですがどうゆうジャンルかわからん。Nolbarichに近いけど、僕はこっちの方が好き。怪しさが増し増し。

こうゆうのどこでかかってるんやろ。少なくともクラブにはこんなものはかかってなかった。(クラブはこんな曲がかかってるとこやと思ってた。)

というかこんな曲ばっかや!!今年!

 

8.ずっと真夜中でいいのに /秒針を噛む

 

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10代でめちゃくちゃ流行ってそう of the year.

 

何だろう、PVからも音楽からもめちゃくちゃ若い感が伝わる。やばい。年老いた。

何関連でyoutubeが教えてくれたのかわからないのだけど、PVとハイトーンボイスがすごい印象的。ボカロのPVっぽい気がする。これはバンドなんだろうか?調べたことないからわからん。

 

9.PAELLAS/Orange

 

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かっこいい。。。です。と言わされるアーティスト。

 

まず、PCで開けてほしい。このyoutubeを。

 

広告が走った後に、いきなり画面が横長になったと思う。このPV自体が横長のカメラ?で撮られてるのだと思うのだけど、これかっこいいのだろうか???いきなり、エンストしてドヤ顔で歌い出すけど??これかっこry)いや、かっこいい。。。です。かっこいいって言わないと、自分のセンスが悪いって感じのね。いやー。かっこいいなー。本当に。

 

 

ギターが、ネバヤンの人らしいのだけどどんだけ才能あるねん。と思う。ぜひ、かっこいい。。。です。ってなってほしい。

 

 

10.teto/9月になること

 

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エモい。チルばっか中に最後に来てよかった。エモい。

 

と、ここまで流してど真ん中邦ロック少な!って感じだと思うんですけけど。最後は、エモい感じです。これ売れなかったらなんか違うだろ。って思ってます。言葉の数が多くて、最後の女性コーラスプラスのサビでぐあああああああああっとピークがきます。ちなみに、女性コーラスはリーガルリリーのボーカルたかはしほのかさんです。超好き。売れてるんだろうか。ライブ聴きたいな。

 

以上です!全曲、2018年から聞いたアーティスト(赤い公園は実質)です。

来年も良い曲に出会いたい。皆さんの2018年の曲はなんで消化?おすすめ教えてください。では。また来年。良いお年を。

 

おまけ1(いやいや、でも。。。編)

Homecomings/Blue Hour

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と、ザーッと新しい僕にとって新しいアーティストを紹介しましたが今年はhomecomingsとHumps Backの年だったのでは?特に、homecomings!!

 

Song Birdで、「あ、完全に来てしまったわ。」と思い、唯一指摘され続けていた英詞を捨てた日本語詞の曲も出てきた。チャットモンチートリビュートで、惚たる蛍を聞いてから日本語詞もいいのは分かってたので、すごい嬉しかった。

 homecomingsは、サビがない(?)緩やかにループする曲が多くて、作業用にもBGMにもぴったりでずっと聞いてる。他にもループしたい曲を好きになってて、曲を聞く環境を変えたら違うものを好きになりそう。

 

 

 

 

おまけ2(今年の音楽の話羅列)

・きのこ帝国のLAST  DANCEが最高。ループするために作られた曲やと思う。

星野源/アイディアかっこいい。その裏でコラボしてたSTUTSも好き。

Suchmosの新曲のタバコ吸ってる女の人の背中だけのPV凄い好き。

チャットモンチートリビュートの中の染まるよのきのこ帝国カバーが最高。

宇多田ヒカルの初恋のアルバム聞けば聞くほど、どの曲も裏のガヤガヤしてる音が新鮮でいい味出してくる。

toconomaが相変わらず好き。ライブ行きたい。

・じーくどらむすさんという、ゲーム音楽のエンジニアの話がめちゃ面白い。

 ・映画バクマンの音楽をサカナクションがやってるんだけど、サカナのファンは聞いて損はない。超かっこいい。

 

 

なんかこうゆう雑多な話もあったら話ししたいなー。

 

 

 

 

やまゆーの行った天満のおすすめ7店

ズーカラデルのダサかっこよさよ。

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天満を出ました。

もうめちゃくちゃいいところでした。

 

1年間しかいませんでしたが、もう帰りたい。もう帰りたいです。

次に大阪に住むならばぷらら天満ですね。

 

というわけで、みんなが知っている有名な店から私の家の近くだった天満駅の南側のお店まで、好きだったお店をつらつらと書いていきたいと思います。気に入らなかったら僕のせいにしてくれていいです!!

 

 

1.春駒 本店

やまゆー訪問回数:持ち帰り含め10回ぐらい?

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引用元:食べログ

やまゆーの天満好きは、この店から始まりました。最初に行ったのは、全くリサーチなしで歩いていて、支店に入ったんですが圧倒的に本店です。(支店よりも美味しい気がする。。。少なくとも、めちゃベテランさんが握っています。)

3人ぐらいでおすすめ刺身盛り(3000円ぐらい)と瓶ビールを頼み、何も考えずに食べても5000円行かないという圧倒的なコストパフォーマンス。こんなにうまいのに、こんなに安くていいのだろうか・・・ってなります。おすすめはたまごとうなぎ。

注意点は、店内が狭いので3人が上限なのと普通に30分は並ぶことですかね。大阪にいるならば一度ご賞味あれ。

 

【おすすめメニュー】

・おすすめ刺身盛りと瓶ビール

・たまご

【リンク】

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27002205/

 

 

2.さぎり 源兵衛

 やまゆー訪問回数:4回?

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引用元:食べログ

ツイッターで田中泰延さんという方が、絶賛していて上のような画像が流れまくっていた「さぎり」というお店。同じような肉を出す系列店が天満に知ってるだけで4軒あり、大人数ならば源兵衛が最大10人で利用できます。5000円コースで、もうええわ。。。ってぐらい肉食えます。

ただ、個人的におすすめは席だけ予約ですねー。最初に生肉を差し出されて、「どの肉行きますか?」と言われるのがこの店の醍醐味だと思います。ちなみに、19:00までハイボール50円です。焼き肉以上に肉くった!!となれる店です。

 

【おすすめメニュー】

・肉。

・もつ煮

【リンク】

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27073028/

 

 3.大旦那 

やまゆー訪問回数:10回ぐらい。

 

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引用元:食べログ

 

上記の2つと異なり、普段使いのお店です。カウンターに、作られたお惣菜がずらっとおいてあり、マカロニサラダやら、ナスの煮浸しやらが速攻で出てきます。そして、何よりもさしみ7種盛り!!7種入って500円!!絶対赤字やと思う。毎回頼んでた。

日本酒は流行りに流されることなくいつものラインナップを常に15種ぐらいは揃えていて。とても元気が出るお店です。いつも外までお見送りしてくれます。

一人で天満に降り立ち1時間あるというようなそんな時に一杯引っ掛けに行ったらいいと思います。

 

【おすすめメニュー】

・さしみ7種盛り

・牛肉とごぼうのしぐれ煮などお惣菜系

【リンク】

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27077443/

 

 

 

 4.CHEESE HOLIC BAR

やまゆー訪問回数:3回?

 

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引用元:食べログ

 私の家の一番近いバー。チーズが50種ぐらいから選べた気がする。ドイツソーセージとか、じゃがいもとかにだらーーってチーズを流してくれるラクレットが最高です。ガヤガヤはしてなくて、ゆっくりワイン飲みたい人やかっこつけたい人がたくさんいたりします。女性のマスターのがめちゃくちゃ柔らかくてこんな歳のとりかたしたい。。ってなるので、ひとりカウンターでだらだら飲むのもいいと思います。

 

 

【おすすめメニュー】

・ワイン。いいワインっぽい。

ラクレット

【リンク】

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27087802/

 

 

5.PIZZERIA LFC

やまゆー訪問回数:2回

 

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引用元:食べログ

 

天満は、ピザどころです。知っているだけで、このLFCとPIZZERIA & BAR RICCO (貸し切り部屋のあるピザ屋)、アレグロ(何店か大阪に展開されます。)、PIZZERIA IL SOLE TEN-3(天3の商店街の青い店)がありますね。どこもめちゃくちゃうまいです。ただ、LFCはすごい雰囲気が良くて、駅から3分ぐらいやし、箕面ビールおいているし、毎日前通っていたのですごいおすすめしたくなっちゃいました。

ランチが1000円でピザ一枚でてくるので、試しに一回ランチにいってみるのもいいかもしれません。本気は、夜だと思います。料理も肉系も美味しいという噂です(どこからの噂や。)

 

【おすすめメニュー】

ビスマルク

マルゲリータ

【リンク】

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27073434/

 

6.BANQUET

やまゆー訪問回数:2回

 

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引用元:食べログ

恐らく、もっと天満にいたら一番入り浸っていた店になっていたと思う。

気さくなにーちゃんが印象的なお店。ここのいいところは、バーテンとシェフがちゃんっと別れていること。当たり前のことかもしれないのだけど、バーテンはお酒のことしかしない。シェフは料理のことしかしない。だから、バーテンのにーちゃんがちゃんと話を聞いてお酒を選んでくれる。高年齢のお客さんも捌いている。天満の南はほとんど住民が来る店なので、こうゆうややこしそうなお客さんにちゃんと接客しているのはバーテンがいるからやなーって飲んでた。料理はパテ系が抜群に美味しい。ちびちびワイン飲んでられる。

 

 

【おすすめメニュー】

・ワイン(マグナ・シラー)初めて覚えておこうと思ったワインに出会った。

・パテ系のやつ。鳥肝とか。

(ずっと2軒目以降だったので本来は肉を食うべきなのだと思う。)

【リンク】

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27088600/

 

 

7.HAMPTON COURT

やまゆー訪問回数:3回

 

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引用元:食べログ

 西洋茶館という天4商店街のお店も良いのだけど、こっちのほうがおせわになりました。ケーキは手作り。アフタヌーンティセットもあるお店。紅茶がメインのお店なのだが、ランチのハンバーグとかドライカレーがバカうまい。駅からはちょっと遠いのであえて行かないと行けないのがネックだけれど、とてもレトロで良いお店なので、一度たちよってみては?

 

【おすすめメニュー】

・ケーキ。うまい。

・ランチのハンバーグ

【リンク】

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270304/27004150/

 

 なんかうわーっともっとかけそうなのだけど、これぐらいにしておきます。また、これを見て行ったよーって人感想いただければ幸いです。また、天満のおすすめ店が知りたければ、Facebookの「天満★天神グルメ」というグループに入れば自動的に良い店が入ってきます。おすすめです。

まだまだいい店あるので、一回ぐらいしか行っていないおすすめの店を羅列しておきます!

僕の代わりに、良い天満ライフを!!

 

【一回しか行ってないけど美味しかった店】

中華そばいぶき:何味と言い表せない味。うまい。

こまいち:4時までやっているお寿司とうどんの店。店員が優しかった。

てんぷらとワイン 大塩:めちゃくちゃうまい天ぷら屋、たかいけどうまい。

大衆イタリア料理食堂 アレグロ:うまいピザとパスタ、名物店員っぽい人がいる。

けむパー:燻製と海外のビールが飲めるお店。めちゃくちゃ有名で、いつもいっぱい。

わなか 扇町店:めちゃうま。長居のなにわやに次ぐ僕の中のたこやき名店

西洋茶館:天4商店街を歩いていたら、ケーキのケージが出ている店。とても美味しい。

 

以上。

 

 

 

 

 

僕の好きな将棋の言葉

 
赤い公園よ、再び輝け!
 
将棋は、難しい。
難しいものには、必ずそのものを理解するための、文脈性の高い言葉が作られる。
 
将棋の場合、基本的には対局に役に立つ格言が多い(玉は包むように寄せろ等)のだけど、解説によく使われる特殊で魅力的な言葉も多い。
 
例えば、「詰めろ」「必死」とかは、ある程度将棋をしていたらとても重要な概念で。その考え方のおかげで対局中の自分の一手に意味をもたらしてくれる。
 
 
日常生活を送っていても普通に使ってたり、人生の選択でとても役に立つ言葉だったりする。
 
そんな魅力的で、日常生活でも呟いてしまう僕の好きな言葉をつらつらと並べていきたい。(再び勉強し始めるモチベを上げる意味でも。)
 
将棋での意味も書いてるけど、あまり信頼しないほうがいい。僕の解釈だし意味や効果は多様にあるので。
 
1.歩の突き捨て
【将棋での意味】
歩は1列に2つ置けない。なので、歩を進め、序盤で相手に取られることによって次に歩が手元に入った際に1列の中のどこにでも戦略的に置けるようにする事。
 
【好きな理由】
一時の犠牲による損害よりも、犠牲によって得た自由の方が強い場合がある。
 
歩の格言は沢山あって、「歩のない将棋は負け将棋」という格言もあるほど重要な駒。「歩の突き捨て」は、そんな中でも先を見据えた一見無駄に見える一手で、一旦最初の布陣に置かれている歩を相手に取られる。
 
序盤に歩を取られることは結構痛いのだけど、その代わりに取られた歩の列に歩を打ち込める自由を得る。時に、この戦略的に歩を置ける自由が、局面を決定付ける。
 
歩は有効に利用すれば相手に利益を与えずに、急所を攻める事や守る事ができる。また、この有効に歩を利用しうる盤面を作ること自体が、相手の手を鈍らせる。自由度や打てる選択肢の広さが単純な損得を超える場合があるというわけだ。
 
 
 
 
 
だから、将棋はやめられない。
 
 
 
 
 
 
 
2.玉の早逃げ八手の得
【将棋での意味】
王や玉を主戦場から、早い段階で安全な場所に一手離れておくことは終盤の8手分の得する。という意味。
 
 
 
【好きな理由】
この意味を実践で感じるまでどれだけの時間を費やさねばならぬのだ。。。
 
 
 
将棋には、「囲い」というものがあり、王を守る布陣を序盤で形成することが多い。この囲いの差で、終盤勝てるかどうかが決まることは往々にある。ただ、「玉の早逃げ八手の得」は囲いが崩される前や崩されつつある時に、他の駒で応戦して
ぐちゃぐちゃしているよりも王を一手動かしたほうが得だよ。という格言だ。
 
 
 
ただ、八手の得を感じることは僕にはできていない。
八手の得って、一回王を動かすのと八回相手が何かをするのと同等の価値があるってことやからね。正直、この格言嘘やろと思っているんですよ。
 
 
ただ、プロの将棋を全くわからないままで見ている時に、「ここで動かすの???王を??」という状況は多々ある。僕には見えない世界がそこにあるのだ。
 
 
 
道はとんでもなく長いのである。
 
 
 
 
だから、将棋はやめられない。
 
 
3.第一感
【将棋での意味】
解説の際に、よく出てくる。
盤面をパッと見て一番最初に思いつく手の事。
 
【好きな理由】
思考が身体にまで染み出している。パッと身体が思いつく、練りに練られた思考。
 
 
 
第一感という言葉を解説を聞いているとよく聞く。
「第一感、○○ですかねー」
「私は○○だと思いました。」
「じゃあ、その手順で一回並べてみましょう」
 
この解説の流れから並ぶ手順は、とんでもなく長い手数まで他の手と比較して評価が良い事が多い。
 
パッと思いついた手の背景にある思考の厚さが尋常ではない。身体が感じてしまった手なのに、その手が選ばれた理由が明快に説明される。それ以外が否定される理由を添えられて。
 
 
思考が身体に染み出している。
 
 
 
単純に考えて、第一感が最善であることが単純な棋士の強さ。なのだと思う。
 
機械は探索的に思考し、最終的に評価が高いものが選ばれた手を指す。その探索には、棋士からしたら超どうでもいいものもあるのだと思う。(だからこそ、新手が出たりして強いのだけれど。)
 
 
 
棋士は、最初に思いついたものが最強ならばそれでよいのだ。そのために準備をする。
 
最初に思いついたものが正しいかどうかを感じれるようにする。最善手を身体に覚え込ませる。
 
 
機械とは違い、選択肢を絞る第一感が強い人が強い。
(上の上まで行けばその第一感を疑える人が強いのかもしれないが。)
 
僕の場合、得意戦型が右四間飛車だから脳死で銀上がり。なのである。
 
 
 
これが僕の第一感。
 
 
 
思考の厚さが違う。先が長すぎる。
 
 
 
だから、将棋はやめられない。
 
 
 
 
4.それも、また。一局。
【将棋の意味】
重要な局面の選択で、どちらの選択をしても、それは一つの局(一回の勝負)として壊れずに成り立つ。勝っても負けてもそれは一つの局だ。と割り切るような心持ち。
(めちゃむずい。言語化むずすぎる。)
 
 
 
 【好きな理由】
 一局に命をかけながら、これもまた一局と手放す潔さ。
 
 
 
 
「まぁこの手は。。一局ですねー。」
「これは、一局なので解説しません。」
「まぁ一局としか言いようがありません。」
 
 
そんな解説ありか?
 
君ら相対していたら何が何でも勝つきやんけ?その執着や粘りを僕らは見にきているところもあるのに。その解説の手放し方はありか?
 
 
 
そう思ってしまう。
 
 
 しかし、手放す事も必要なのだ執着は毒だ。盲目にさせる。
 
 
 
これを一局と割り切る事。次の局の糧とする事。いや、糧とかそんな次の事も考えない。ただ、ただ、この選択は今ここにあり、優劣のつけられぬ一期一会の選択として存在しているのだ。致命的な落ち度は何もない。
 
 
ただ、長い歴史の中の一局なのだ。
 
 
人生の選択もきっとそうだ。色々考えてどちらを選んでも僕の人生だと思えれば。例えそれが、悲しい結末でも。
 
 
その選択のせいにはすまい。
 
 
 
手放そう。執着も、嫉妬も、妬みも、手放そう。
  
 
 
ただ、歴史の中の一人生として。
 
 
次がある。と思おう。
その局の終わりにいずれにせよまた、新しい選択がある。
 
 
 
今は、その一局面を。
真剣に、真摯に、臨むまでだ。
 
 
 
その結果については。。
 
それも、また。一局。
 
 
 
今はただ。手放しに盤面を見つめるのみだ。
 
 
 
だから、将棋は。
 
 
やめられない。
 
強くなりたいな。
 
 

香川県の青島ビール

クロノスタシスの季節になってきましたね。

youtu.be

 

 

8月ごろに香川に行きました。

今回は、フェリーではなく。バスでしたが。丸亀町がとても良かったです。

 

 

ただ、今回は街の話ではありません。とても個人的な話です。今、思ってることを残しとこうと思います。

 

 

 

僕は遠距離恋愛をしています。

 

 

今は別居婚という状態なのだろうと思います。離れて暮らすのはしんどいところも楽なところもあるんだと思います。

ただ、今は一緒に暮らしたいなーと思っています。このエントリーは、そんな超個人的な一緒に暮らしたい話になります。

 

 

遠距離の良いところの一つに、どうせ会うにはどちらかが動かないといけないのだから、旅行行くか。となる事があります。遠距離になってからたくさん家以外のデートに行けました。

 

今回も香川に行ったわけです。

一泊二日で、後から思えば滞在時間実質1日というなんとも短い旅行でした。

 

来年の結婚式のための打ち合わせが主な目的だったので、式場のエージェントの打ち合わせ予定までぶらぶら歩いて、かき氷を食べました。

 

時間になって、エージェントに着くと誰かに似ている優しい男の人に色々提案いただきました。超いいとこでした。いまだに誰に似てるか悩んでいます。

 

打ち合わせが終わった後。

優しいお兄さんがこう言いました。

「今日は花火があるから、夜に海に見に行けばいいよ。」

 

 

ラッキーでした。

 

 

そもそも花火のイベントがあるのも知らなかったし。海と花火って最高だ。と思っていました。

 

 

そんなこんなで、飯を食って夜になり、花火がある海に、手を繋いで歩き始めました。(香川の骨つき鳥はうまかった。)

 

 

 ただ、当然ながら道がわかりません。こうゆう時にとっとと道を聞いてしまうのが私の奥さんで。近くの祭り用の出店をしている中華屋さんに、道を聞きに行きました。

 

中華屋の出店には、青島ビールの瓶ビールが売っていて、お礼も兼ねて、(別に兼ねなくても飲んでただろうけど)青島ビールを二つ買って、歩き出しました。

 

手を繋いでビールを飲みつつ、近況報告やら結婚式友達呼びたくなってきたやら話しながら会場にとぼとぼ歩いていて。

 

 

ふと。

 

確か、僕が。

 

「これがしたいだけなんやけどな」

 

と、本当に自然と。

口から出たわけです。(口からついて出るってこれかと思った。)

そうだそうだ!と2人で言い合った後。

決して難しくないはずだと。努力で手に入る範囲のはずだという話をしました。

 

色々な事情があります。未来のバリエーションを考えるとしんどくなることもあります。

 

 

ただ、〝青島ビールを片手に手を繋いで歩く夜〟を沢山作るのはそこまで難しくないはずです。いや、難しいけど手が届くはずです。

 

その時も本気で思ったし、素面の今も、これを実現できないとしたら、私の、私たちの力不足だ。と思っています。

 

 

なんとなくの「一緒に暮らしたいなー。」という漠然とした希望がはっきりとした情景として、作られた瞬間でした。(無二の体験だったし、青島ビールというのがまたいい。)

 

 

 

 

あの情景を見れるように。沢山の場所で。別に青島ビールじゃなくても日本酒でも、350mlの缶ビールでもいいのだけれど。

 

そんな気持ちであります。

 

頑張ってきましょう。惚気たぞ。後から見たら恥ずかしいやつだぞ。 

肯定をどのように表明すればよいのか?問題

やまゆーです。

星野源のアイデアが最高です。

 

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書きたい気持ちがなんか継続しているから、今日も書く。

僕を知っている人はわかると思うけれど、僕は独り言が大きい。ほとんど、ガヤだと言われる。勝手にその場のガヤ担当をやっている。

 

意図的にしているわけではないけど、直そうとしないことについてはある程度理由がある。(直そうとしても、直せないのかもしれないけれど)

 

 

肯定をいつ表明すればよいのか?問題

何かを聞いている時、観ている時に出てくるコメントやら評価をする時に、肯定の発言する機会が明らかに、批判する機会よりも少ない気がしている。

 

ほとんどの人は、「貴重なお話ありがとうございました。」と、肯定から評価を始めるのに言いたいことは批判や否定になる。

 

 

そうなる理由は、分かる。

 

 

評価をする時は、批判や論理の隙を見つけたほうが評価者が論理的に見えるし、聞いている方も理解しやすい。肯定は、理由はわからないけれど感情的?に見える。別に感情的でいいのだけれど。

 

 

例えば、プレゼン後のコメントってあまりいい印象がない。コアアイディアが批判されなかったら御の字みたいな風潮になっている。

 

 

本来は、コアアイディアが肯定されたら「やったー」であるはずなのに。

あの場で肯定を表明するにはどうしたらいいのか。

 

ツール無しでやるならばリアクションをちゃんと取ることなんちゃうかなと思うわけです。Facebookでいう「いいね!」の反応を表明する。

 

肯定・満足している人は往々にして何も言わず、不満や批判がある人のみが発言をする。それによって9割が満足していた内容が豹変していく。しかも、批判をする評価者も大筋は満足しているのに、批判部分しか言わないのだ。これは不幸だと思う。

 

聴衆の「いいね!」を発表全体で感じて細部の批判を聞くぐらいが発表者としてはいいのではないだろうか?ということでガヤ担当をしているわけだ。(自己肯定)

 

 

肯定を論理的に説明することはなぜ難しいのだろう?わからん。(わからん)

 

論理的に肯定できたらいいのだけれど。これが、なんか難しいんだよねー。

なんでかはわからないのだけれど。何かないですかね。論理的に肯定する方法。

 

もしくは、肯定を引き出せるプレゼン設計。

先に、○○点っていう点数をもらってからコメントをしてもらうっていうのはいい策なんじゃないかなーって大学から思っているのだけど。やったことないけれど。

 

単に批判のほうが発表側としても大きく聞こえてしまうだけなのかもせんけれども。。。発表者としても肯定されたことをちゃんと自覚できる技術をもつべきなのかもなぁ。

 

 

以上、尻切れトンボでしたが。なんか方法あったら教えてください

明日のプレゼン頑張ろう。

 

テレビがない生活で、失ったものと得たもの

やまゆーです。

クラムボンの「lush life!」が最高です。

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テレビっ子でした。

 

 

 

実家ではずっとテレビを見ていたし、寝てるふりしてテレビ見てたりしてました。

親が9時以降観たらだめみたいな教育方針で、その方針に対して妹ともに反抗しまくったこともありました。(あー昔、映画全然知らんかった背景それか。)

 

 

大学でテレビが無くなってから、来年で10年?になります。総合的に見たらテレビなくなって良かったーと思っています。この10年近くでなんでもネットに移行されてきたこともありますが、ほとんど不便はありませんし、得たものがたくさんあります。ただ、失ったものも結構あります。ザラッとまとめておきたいと思います。

 

テレビがない生活で得たもの

・他人の個人の流行りを聞き出す言い訳ができた。

「テレビないから今流行っているもの教えて」ということで、テレビの流行りと同時に対面している個人の好きなものを聞き出しやすくなった。人の好きなものを聞くのは楽しい。

 

・流行りについていくことを諦める言い訳ができた。

みやぞんを知らなくても、早稲田の変な動きする芸人を知らなくても「うちテレビないんだー」で全て解決します。ついて行きたい流行りだけについていけばいいと思える様になりました。

 

・コンテンツを作る人の凄さを実感するようになった。

テレビ番組というコンテンツは、遠すぎて、かつ関係者が多すぎて分からなかったけど。ネットコンテンツばかり観ているとコンテンツを作成者と強く紐付けて観れる様になった。PVとか、ニコ動とか。と、同時に作成側の凄さに対して感動できるようになった。

 

 

・理不尽なコメンテータの不特定多数への発言を聞かなくて良くなった。

不特定多数に向けた不特定多数用の発言は大したことないんだなって感じれる様になった。個人が無限に言い合うツイッターのほうが一事例に対する観点が多くて好きだ。理解の前に一方通行の評価が来てしまうテレビは怖い。評価を利くならばたくさんの人から聞いたほうがいい。

 

 

テレビがない生活で失ったもの

・元ネタが分からない場合がある。

テレビで流行っていることを元にしたネタに対して全く分からない場合がある。「あったかいんだから~」ってなんやねんって思ってた時期がありました。あと、あのCMに出てる女優!!とかあのドラマの音楽!って言われても全く反応できない。

 

・今、自分の中で流行っているものの世間の認知度が全くわからない。

例えば、Vtuberとかいま来ているのだけれど、世間がどれぐらい流行っているのかわからない。東雲めぐは無理だけど、キズナアイは行ける感じ??そもそもVRはどれぐらいの認知度?みたいな方向感覚が分からなくなる。こうなるとイタイのが、頑張ってすごいねん!!って言ってもそんなん当たり前やんって言われる場合もあるし、全く反応されない場合もある。(Suchmosの世間での認知度がホンダのCMのせいでバク上がりした瞬間はめちゃ面白かった。えっ。なんでいきなりみんな知ってるの?ってなった。)

 

・バランスの良い情報が入ってこない?のかもしれない。

ネットでの情報はもう自分にカスタマイズされたものしかくれません。テレビはつけとくだけで、ある程度網羅的に情報を提供してくれる媒体だったと思うのでそうゆう自動的に耳に入る情報元がなくなって、自分の持っている情報が網羅的かどうか、世間とずれていないかの確認ができません。これは、世間を知るという意味で致命的なのかもしれないです。マーケターとかなったらテレビ観たほうがいい気がする。

 

・テレビついてたら反射的に観てしまう

テレビの内容って結構目まぐるしく変わっていて。観る機会がないとたまたま観るとCMから番組から何から何まで初見なんですよ。そら観てまいますよ。今まで、CMの最初の1秒間ぐらいで「あ、あのCMね」ってなってちゃんと観てなかったんやなって実感しました。あと、テレビ観れるときの一番のコンテツはCMになります。番組ではなく。CMってすごいわ本当に。

 

つらつらと、TVなしライフについて書きましたけど、どうでしたでしょうか?

正直、ネット中毒者なので情報遮断した生活の実現!では全く無縁ですけど流行りに対する諦めができるのは楽だなって思っています。あと、色々知らないという事は、話し相手にとって、とても嬉しいことなのかもしれません。みんな夢中で好きなドラマの話をしてくれます。

 

これからもTVなし生活は続けていきたいのだけど、結婚して生活も変わりそうなので難しいのかもなー。。テレビっ子に戻りそう。

 

以上です。やまゆーでした

 

マチネの終わりまでの長い過去 「マチネの終わりに/平野啓一郎」

「ラストシーンが最高で賞」があるとすれば、どのような作品が思い浮かぶだろうか?

 

僕が真っ先に思い出すのは、「ジョー・ブラックをよろしく」だ。

あれほど、何度も観たくなるラストシーンはないのではないか。3時間夜更かしする価値は保証する。

 

過去は変えられる

 

さて、「マチネの終わりに」である。

本当に最高だった。

 

この物語は「過去は未来によって変えられる、変わってしまう」という言葉からはじまる、蒔野と洋子という40代男女の5年半にわたる恋の話だ。

 

そして、読者もこの二人の5年半をページをめくるという形で辿ることになる。

 

当たり前だろ。読書なのだからといいたくなるのはわかる。ただ、体験が違う。二人の時間を僕たちも同じように体感する。同じ時間を過ごした気になってしまうのだ。

 

 

物語はキザで、憎めない主人公である蒔野の過去は変えられるというフレーズから動き出す。

 

人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、これぐらい繊細で感じやすいものなのではないですか?

 

この言葉は、二人の関係が始まった瞬間の言葉である。なので、この瞬間。

 

二人の過去は存在しない。

 

惹かれ合うきっかけが、この言葉であることがこの物語を読み終わった人たちにとってどれだけ感慨深いものか。

 

そう、出会いの言葉がもうすでに予見しているのだ、変えられるべき過去を持つ二人の恋を。

 

「過去は変えられる」というとても魅力的な言葉は、この物語の中で何度も出てくる。とてもきれいな形で、知的に使われる。そして、その言葉はページをめくる読者にも実感として伝わる。伝わるように読んでしまう。

 

 

なぜか?

 

5年半の物語を読者はほとんど余すことなく一緒に読みすすむことになる。前半はとても魅力的な文章で何も考えずにサクサク読んでいける。しかし、半分読み終わった頃に読者は気づく。

 

蒔野と洋子の過去を作っているのは読者である私だ

 

 

5年半を回想もなく真っすぐ進んでいく、そして、互いが傷を追って、すれ違っていく。そんな理不尽の中でも、「過去は変えられる」という言葉が寄す処となり、二人の関係が改善してくことを読者は願う。願いながら、今読んだページを過去としてめくる。

 

読み進めるページは、“こうなって欲しい”であり、読んできたページは、“こうすればよかった”が並んでいく。ページを進めるたびに、二人の変えられるべき過去を読者は作っていく。

 

ページを進めることが物語を進めることだという当たり前の事を強く意識してしまう。そして、自分が進める物語が。理不尽にさいなまれるのだ。

 

そして、後半戦も後半戦。重要人物がこのように洋子を諭す。

 

自由意志というのは、未来に対してなくてはならない希望だ。自分には、何かが出来たはずだと、人間は信じる必要がある。そうだね? しかし洋子、だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何かできたはずではなかったか。と。 
運命論の方が慰めになることもある。

 

二人が作ってきた(読者たちがめくってきた)過去は運命論として見てしまえば、何も変化を期待できない、運命として処理されるただの記録なのだ。しかし、洋子はこの重要人物との会話によって過去は変えられるという思いを強くする。
 
現実はだから、過去と未来との矛盾そのものね。

 

だから、今よ、間違ってなかったって言えるのは。今、この瞬間。私の過去を変えてくれた今。

 

読者は、何度も運命論にくじかれそうになり、私がめくってきたページが無駄になってしまうのではないか?と思いながらここまで「変えられるはずの過去」としてページを進めてきた。
このシーンでやっと、確信する。安堵する。最初からわかっていたが、「この過去は変えられる。」のだと。
 
このシーン以降、聡明で知的な洋子が、ラストに向かっていくその歩みをただただ涙しながら、安堵し、予定調和だとわかりながらページをめくっていく。
 
 

これほど、ラストに向けて自分が物語を進めていると思った小説はなかった。いや、自分が読んでいるのだから、物語をすすめるのは自分なのだけれど。ラストだって、ほとんどわかっている。タイトルが「マチネの終わり」なんのだから。

こんな読書体験は本当に初めてだった。

みなさんも、読んでいただきたい。映画が公開される前に。(映画版は、石田ゆり子福山雅治が主演です。)

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是非に。
 

(2019年7月2日更新)