人生の山中にて

とりあえず、書きたくなったら書きます。

白鵬の変化と2008年全英決勝

こんばんは。ESを書きたいのにナダルVSフェデラーのことが書きたくて仕方なくなってしまった人です。こんばんは。やまゆです。

 

 

まぁきっかけは白鵬が変化で優勝しましたってニュースですよね。はい。僕は、相撲はわかりませんので正々堂々がいかなる文脈なのかわかりません。ただ、白鵬の勝ちたかったというコメントで泣いたところにとても共感したというか。ぶっちゃけると、周り黙ってろコラ。真剣とは、真の剣で抜きあうことであり、試合とは死をかけた戦いなのだみたいな事を言いたくなるわけであります。(勝てばいい思考はサッカーで身についたなって思う。マリーシアという言葉が正義になるスポーツだから)

 

ただ、王道が存在して欲しい。という気持ちは僕もとても良く分かります。こんな話が出てきた時、いつも2008年の全英決勝フェデラーVSナダルの試合を思い出します。僕は、サッカーをやっていたのですが、テニス家族だったのでなんか知らんけど全英だけは見る機会がずっとあったわけです。だから、テニスやったこと無いし超素人です。ただ、この2008年の試合は素人目でも凄い試合だった。というか物語ができすぎていた。

 

 

錦織が有名になりビッグ4の名前を知られるようになりましたが僕が高校の時は、テニス界はフェデラーナダルの二強時代でした。2008年全英決勝は、フェデラーが勝ちまくっていたところにナダルクレーコートで勝ち始め、最後の砦として球のスピードが一番上がると言われている芝のコートのグランドスラムである全英でフェデラーが初めて負ける試合でした。

 

いまのテニスシーンであっても王道といえばフェデラーという回答になると思います。まずプレーが全てにおいて安定している。隙がない。動揺もない。勝負どころが分かっている。もう、何においても一流過ぎて、更に言動も紳士すぎて。王道中の王道。とにかく、何も言うことがない選手に見えました。

引き換え、ナダルは左利き、独特な回転の弾道、尋常離れしていたフットワーク、野獣のような顔、ルールの逸脱を厭わないマイペース、神経質な性格ともうなんて象徴的な選手なんだと思っていました。王を倒すためにステータスを1つのところに集中させたプレイヤーって。ゲームか。漫画かよ。って思ってたんです。

 

 

ただ、これでもフェデラーは倒せなかった。この、異次元のプレイヤーでもフェデラーは負けなかったんです。2006年、2007年フェデラーは全英でナダルに負けませんでした。

それだけ本当にフェデラーが強かった。どれだけ、すごいフットワークを見せた1ポイントであっても次のサービスでエースを取る。どれだけ緊張するシーンでも冷静にドロップショットを決める。そして、かきあげる髪の毛。光る全英連覇の数字(当時、フェデラーのウェアとかに連覇してる数字が入ってた)みたいな。本当に圧倒的だった。

 

ただ、ナダルがそこで絶望して何もしなければ2008年の優勝は起こらなかった。ナダルは諦めなかった。弱い部分が、平均値が低ければ絶対に勝てないと、自分のプレーの弱みを潰し始めます。そのおかげで、2008年までの3年間で圧倒的に弱かったスライスとネットプレーがうまくなります。素人目でも、感動的なぐらいにうまくなる。

そして、2008年の決勝では、フルセットまで行く中で4セット目までほぼ全てサービスをバック方向に打ちます。本当に9割ぐらいがバック方向だったと思う。これは、本当に異常な事で、フェデラーが完璧であるという信頼があって、1%でも悪いリターンが返ってくるためにはフォアーではなくバックに打ち続けるしか無いという判断でした。

そのバックを攻め続ける事が5セット目になって花開き。フォアー方向のサービスを混ぜ始めることで主導権を握り、勝ちました。

 

もう最後の方とか何が起こってるかわからないほどの歓声が起こって。でも、サービスの瞬間は一気に2人だけの世界で。あれ生で見てた人は一生話続けるだろうなって思う。とても異常な空間だった。

 

 

で、結局何が言いたいねんって話なんですけど。王道であるべきという主張は、あっていいと思う。圧倒的壁になって、他の人達がモチベートされる圧倒的な、もう正義か悪かわからないような王道。

でも、やっぱり勝つためにどんなことでもする。誰が言おうと構わない。って姿勢もやっぱりスポーツの上で必要だと思うのです。そうでなければ。競技自体が極まらないと思うのです。王道だけでは。王道対王道では、きっとどん詰まりです。どんな邪道をも倒せる事だけが王道の王道たりうる理由だと思うので。相撲の文脈でどうなのか僕にはわかりませんが。邪道に負ける王道を求める人は、居ないはず。ならば、邪道で勝つ者をちゃんと賞賛するべきだと思います。いつか、それを越える王道を持つ人がこの競技に現れることを信じて。

 

以上。です。

ちなみに僕は、ナダルが一番好きです。プレースタイルからピークを保てる期間が短いと分かっていても自分の強みだけを信じてフェデラーに立ち向かっていくあの姿を僕は一生忘れられないと思います。